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誤りやすい法人税・消費税の個別事例の実務検討

役員(死亡)退職金を分割支給する場合の経理と損金算入の可否

事例

A社の取締役会長が死亡しました。A社の基礎を築き(32期)、発展を続けることが出来るのもその取締役会長の功績によりますので、死亡退職金(5,000万円)を遺族に支給することになりました。しかし、資金繰りもあるので2期2回に亘り各1/2の分割支給になりますが、問題はないでしょうか。
 できれば20回(20ヶ月)に分けて分割支給したいのですが、この場合には、認められるでしょうか。

◎分割支給についての仕訳(例えば5,000万円)
1期目 退職金 2,500 万円 現金 2,500 万円
2期目 退職金 2,500 万円 現金 2,500 万円
【解説】
  1. (1)役員退職金の損金算入時期は、その確定時とすることが原則ですが、法人が分割して支払い、その支払いの都度損金経理をした場合には、その支払いの時に損金の額に算入することができることとされています(法基通9−2−28)。ただし、その退職金の総額は適正額であることを前提としますが、その分割が長期にわたる場合には、退職金そのものが適正額といえるかどうかという観点で問題があるといえます。
  2. (2)ご質問の場合には、2期、2年程度の分割で、その分割が資金繰りによるものであるようですから、その退職金の総額が適正である場合には、その分割支給は税務上特に問題となることはないと考えます。

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